ラブレターは三手詰め

近藤康太郎さん。「手紙でもメールでも、こちらが三手動かすことで、相手玉を詰まさなければならない。相手を口説き落とさなければならない。一手目、自分はあなたを知っている。なにをあたりまえというなかれ。これが書けている人は、ほとんどいません。仕事を依頼する相手の本や記事、発言を知悉していて、しかも、ある程度の期間を継続して興味を持っていることを、具体的に知らせなければならない。依頼対象が忘れているような過去の仕事も含め、『あなたを知っている』と伝える。仕事を具体的にあげ、感銘を受けていることを、短くて的確な言葉で表す。お世辞を言えというのではないのです。逆。みなが書きそうで書かない。依頼相手が、かつて言われたこともないような、新しい視点からの『評』を添える。つまりは常套句を廃し、五感を使う」相手。