幸せになる手段

矢野和男さん。「『あなたが幸せを感じるのはどんなときですか?』という質問に対する答えは、『幸せになる手段』である。たとえば、『子どもを抱いているときが一番幸せ』、『気の合う人との会食が幸せだ』『一心不乱に楽器を演奏しているときが幸せ』というときの、『子供を抱く』『気の合う人との会食』『楽器を演奏』は、幸せというよい状態の実現のために有効な手段を指す。このような手段は無限にある。当然、人によって異なるし、状況や時代や文化が変われば異なる。あらゆる社会の活動が、そのような幸せに至るための手段となりうる。『幸せは人それぞれ』というときの『幸せ』は、多くの場合、この『手段としての幸せ』の多様性を指摘していると思われる」手段として、というのがしっくりこない。いまここが幸せな状況であれば幸せとしていいじゃないか。