生化学的な反応が幸せ

矢野和男さん。「『このような状態は、生存の為に一刻も早く逃れた方がよい』という環境になった時に、それに備える生化学的な反応を起こさせるとともに、恐怖や不安などの不快な感情を生じる方が、後に同様な状況を避けることにつながるので、生き残りの確率が高まったであろう。一方、『このような状態はいい状態だから、できるだけ今後も繰り返すようにした方がよい』という環境になったときには、安心や喜びのような快の感情を起こさせる生化学的な反応を生じる方が、生き残りの確率が高まった。この生化学的な反応により誘起される感情のポジティブさの度合いを『幸せ』と呼ぶのである。我々人類が、熾烈な生き残りをかけた進化の中で獲得した生化学反応的な反応メカニズムの一つが『幸せ』なのだ」どうも身も蓋もなくて好きになれない定義だが。