非目標性の活動

オリバー・バークマンさん。「哲学者のキーラン・セティヤはこういう活動を『非目標性の活動』と呼ぶ。好きな曲を聴いたり、友人と会って話をしたりするとき、僕たちは何らかの目標に向かっているわけではない。その価値は目標達成ではなく、ただその活動をすることにある。散歩は達成すべき目標ではないし、やるべき散歩をすべて完了するということもありえない。『やめることはできるし、どこかでやめるわけだが、ゴールに着いたからやめるというわけではない。何かを達成しておしまい、という話ではないのだ』とセティヤは説明する。何かを達成するためではなく、ただ歩くために歩く。それは目標に向かう活動が多すぎる日々のなかで、大きな救いになるかもしれない」目標を達成して、その先の夢をかなえる活動とは別に、静的な幸せの根本的な要素があるのだ。