ビラブルアワーの不幸

オリバー・バークマンさん。「高給取りの企業弁護士が往々にして不幸である理由は、ビラブルアワーという慣習にある。企業弁護士の報酬は実際に仕事をした時間で決まるので、ビラブルアワー、つまり金になる時間を増やさなくてはならない。自分の時間を、言い換えれば自分自身を、1時間単位でできるだけ多く売るということだ。売れない1時間は、即ち無駄な1時間となる。だから弁護士が家族との夕食や子どもの発表会に現れない場合、それは文字通り『忙しすぎる』からとは限らない。金にならない活動に自分の時間を使う意味がわからなくなっているのかもしれない。『ビラブルアワーの価値観に染まった弁護士は、商品としてしか時間の意味を理解できなくなり、それ以外の活動に参加することに価値を感じられなくなります』とカヴェニーは言う」時間。