二面性と両極性がある

ナヴァル・ラヴィカントさん。「どんなポジティブな考えの中にもネガティブな考えがある。『老子道徳経』には、ずっとうまく書かれているが、どんなことにも二面性と両極性がある。今嬉しいというのは、悲しかった時があるということだ。誰かが魅力的だというのは、魅力的でない誰かがいるということだ。陽があれば陰があるし、陰があれば陽がある。人生の偉業が逆境から生まれることが多いのは、そのためなんだ。私にとっての幸福は欲望のない状態、特に外的なものへの欲望がない状態だ。欲望が少なければ少ないほど、物事をありのままに受け入れることができるし、心が雑念で揺れ動かなくなる。雑念が存在するのは、心が未来や過去に向かって動いているときだけだ。今この瞬間を味わえば味わうほど、ますます幸福で充足した気持ちになれる」両極性。