目を閉じてただ座る

ナヴァル・ラビカントさん。「もう一つの方法は、毎日少なくとも1時間、目を閉じてただ座ることだ。何が起こっても身をゆだねる。まったく何の努力もしない。従う努力も、抗う効力もしない。雑念が飛び交っていたら、飛び交うがままにしておく。君のこれまでの人生にはいろんなことがあった。よいこともあれば、悪いこともあって、君はそのほとんどを処理して消火してきたけれど、君に取り付いて離れないものがある。時がたつにつれて、とりつくものがどんどん増えて、船底にはりついたフジツボのようになる。君は子どもの頃に持っていた驚異の念や、今ここに在る幸福感を失ってしまっている。なぜ内面の幸福を失ったかというと、解消されない苦痛や過失、恐怖、欲望がフジツボのようにとりついて、それが君の人格になっているからだ」フジツボを剥ぐ。