笑い声のないところに

楠木建さん。「世の中には語り継がれる名言があります。例えば、ヘルマン・ヘッセの『真実は体験するもので、教わるものではない』ーこうした名言がなぜ心に刺さるのかといえば、本質を衝いているからです。はっとさせられる。言われてみれば誰もが深く首肯するのに言われるまで気づかない。しかもフレーズが短い。だから、仕事や生活における実用性が高い。『本質的』で『実用的』で『短い』。アメリカの大実業家のアンドリュー・カーネギーは、『笑い声のないところに成功はない』と言っています。僕が話したり書いたりすることは主として経営に関わることが多いのですが、なるべく笑いがあるほうがイイと思っています。笑いの中に真実がある。受け手の側にちょっとした笑いが起きるというのは、その人の頭や心に届いているということです」けだし。