尾崎俊介さん「となると、あなたには二つの選択肢しかないことになる。自分を変えるのは嫌だから、このまま『お手上げ』して、この嫌な状況の中に居続けることを選ぶか、それとも、一か八か、自分を変えてみるか。前者の選択肢が『ネガティブ』で、後者の選択肢が『ポジティブ』である。さあ、あなたはネガティブな選択肢を選ぶだろうか、それともポジティブな選択肢を選ぶだろうか？ 選択肢はこの二つ。そしてこの世にあるあらゆる自己啓発本は、それが『自助努力系』であれ、『引き寄せ系』であれ、一律に『後者を選べ！』と読者に呼びかけるものなのだ。その点ではどちらも一緒。『あなた自身を変えなさい。そうすればあなたの周囲が変わるから！』と」そうか、自己啓発本というのは、すべからく自分を変えることで世界を変える、という宗派だったのだ。
