好かれようとする

ジェフリー・フェファーさん。「権力を得ようとする人が取りがちなもう一つの方法が、好かれようとすることだ。何より、私たちは幼いころから人とうまくつきあい、温かい関係を築くようにと教えられる。だが好かれよう、他人によく思われようとしすぎると、権力獲得の妨げになることがある。好かれようとすることの何がいけないのか? 能力が劣っているという印象を与えがちだからだ。人は文化を問わず、他人を『人格』と『能力』の2つの側面から評価するという。人格と能力は別々の概念だが、両者は逆相関していると見なされることが多い。ロバート・チェルディーニに私がくれたアドバイスは、『先に有能だと印象づけること』だ。そのあとに人のよさを見せても弱さにはとられず、むしろ権力者には珍しい温かい人と受け止められるという」嫌われる勇気。