整い余裕がある

武田双雲さん。「僕には他人に劣らない為の技術ではなくて『思い遣り』が大事なんだということに気がつきました。というのも、字を書こうと思う時に『自分がどう評価されるか』とか『俺が!』となっていると、『思い』って『遣れ』ないんですよね。感動するような字に出会いたいお客様の前に、『自分がどう評価されるか』という思いを持った字をぶつけても届きません。つまり、『思い遣る』為には、自分の自我(負のノイズ)の中に閉じこもっていてはうまくいかないのです。そして、そういった思い遣りは、『自分に余裕がない』とか『自分にすごく枯渇感がある』とか『焦っている』とか『お腹が空いている』といった状態では、発揮できません。やっぱり心身ともに健康で、整っていて、余裕があって、『機嫌がいい』状態であることが重要なんです」思い遣る。