丁寧はゆっくりと限らず

武田双雲さん。「でも辞書的な意味でいうと、『丁寧』とは『注意深く心がゆきとどくこと。また、てあつく礼儀正しいこと』だそうです。そう、『ゆっくり』というのは、『丁寧』の定義に含まれていないのです。もちろん、何かに対して『注意深く心がゆきとどく』とき、あるいは『てあつく礼儀正しい』ときに、動作がゆっくりになる場合はあるでしょう。だからといって、『ゆっくり』が『丁寧』の必要条件というわけではない。『ゆっくり丁寧に』というのは想像しやすいと思いますが、実は『ゆっくりではない丁寧』もあるのです。逆方向から考えてみると、イメージしやすいかもしれません。『丁寧』の反対は『雑』です。つまり、違いは『丁寧にするか、雑にするか』であって、『速いか、遅いか』ではない。スピードは関係ないのです」速い遅いでない。