石山恒貴さん。「正直に打ち明ければ、そうした困難な状況でもエウダイモニアを追求できるかどうか、筆者自身にはその自信はない。ただ、生活評価(サティスファクション)と感情(ハピネス)による幸福を感じながら、同時にエウダイモニアを追求することならできるかもしれない。筆者は、生活評価(サティスファクション)と感情(ハピネス)による幸福感を否定する必要はないと考える。そこで、生活評価と感情による幸福を感じながらも、エウダイモニアを追求する方法を考えていきたい。それは現実的な選択ではないだろうか。伊能忠敬は、隠居後に天文・暦学や測量に関わるという新しい目的を見出し幸福を強く感じたのだろう。このような観点でシニア期を過ごすことは、人生の第三の時期、サードエイジともいわれる」人生の意義を求める時期に来ているか。