選択最適化補償

石山恒貴さん。「SOC理論では、シニアが加齢していく中でも、獲得の最大化と喪失の最小化を目指す。ではそのためにどうすればいいかというと、選択、最適化、補償という3つの方略を使うことになる。まず選択である。加齢によって変化の只中にあるシニアにとって、目的をそれまでと変えないことは非現実的だろう。そこで加齢の変化という現実に適するように、自分にとっての目的を特定していく。例えば目的を重要なものに絞り、新しい目的を探し、目的の構造を再構築する、などの方法を駆使する。次は最適化だ。例えば、うまく時間を配分し新しいスキルと資源を習得し、成功している他者を模倣し、自己開発に自身を動機付けていく。これらの方略を使えば、新しく特定した目的をうまく活用できるだろう。最後が補償だ。補償とは喪失を補う方略である」ほう。