孤独感と幸福

内田由紀子さん。「逆に周囲からのソーシャル・サポートが得られない状態は幸福感を低下させる。その要因の一つは『孤独感』であろう。孤独感とは自分が望み、必要とするような社会関係がもてない状態として定義されるものである。なぜ外向性が高く人とうまくつきあえる性格を持っている人が幸福感が高いのかといえば、実はこうした人達が孤独になりにくいからであるという。研究結果によれば、孤独感は数年後の幸福感を低減させ、幸福感が高い人は数年後に孤独になりにくいというように、幸福と孤独感には双方向的な関係があるという。実はこの双方向性は孤独感と個人の経済的な豊かさでは見られない。孤独な人ほど将来の経済力が低下するが、経済的に苦しいからといって孤独になったり、逆に経済的に恵まれている人が孤独にならないという訳ではない」孤独。