結婚の選択の自由

内田由紀子さん。「1956年に『ここに幸あり』という松竹映画が公開されているが、この映画の内容は女性が自由な恋愛と個人の意思で結婚すること、そこから『幸』を得ることができるのだという現代的意識の幕開け的なものになっている。1970年に見合い結婚の割合を恋愛結婚が上回る。2015年には見合い結婚は初婚結婚の5.5%に留まっている。現代社会のなかでは幸福を得るためには『仕事・家庭』が重要視されるが、職業内容や家庭生活について個人が幸福を求めるために『自由に選択する』という経験は、実際にはまだたったの50年ほどしかなされていないということである。また、幸福を得るためにもうひとつの要素に『健康』があるが、健康・不健康も『運』の比重よりも、現代の意識では個人の行動選択の結果とみなされる部分が増えている」健康も選択の結果。