個人の選択の自由

内田由紀子さん。「イングレハートはさまざまな国の幸福感の分布と、時系列での変化を分析し、個人の選択の自由(職業選択の自由など)が上昇することが、国の幸福度を高める要素となっていことを論じている。広井の議論に基づけば、選択の自由度が幸福感を高めるというイングレハートの分析は近代的リベラリズムの幸福感を表しており、その分析結果はさまざまな国で検出されていることから、広く現代の価値として浸透していることがうかがえる。ヨーロッパでは18世紀には個人の自由に関する権利が確立しているが、日本において明文化されたのは戦後である。戦後すぐの日本はまだ家族意識が強く、結婚や職業選択について、自分で意思決定をするのが正しいという意識は弱かった」当たり前のように思っている職業や結婚の自由意志と選択の自由だけれど。