若者の幸福感の変化

内田由紀子さん。「こうした社会状況の中、若者の『幸福感』は変化している。現在の50代以上の『親世代』の価値観であった『努力して豊かになろう』というものはもはや若者の目標や願いとはなり得ない。『親よりも稼げるようになりたい』という意識は世界各国の若者と比べて、日本は最低ランクである。また、日本・韓国・中国・米国の高校生の意識調査を行った所、『偉くなりたいですか?』という質問に、『強くそう思う』『まあそう思う』とした回答割合は、中国は86%、韓国72%、米国66%なのに対し、日本は43%で最も低く、日本の高校生の目標は『のんびりした暮らし』であったという。若者は経済的には厳しい状況になるが、団塊の世代のように、『夢を追いかけ、大志を抱く』ことよりも、現状の維持と周囲との親密な関係への志向性が高い」夢。