山口創さん。「私たちも、意識するしないにかかわらず、常に自分を他の人と比べています。心理学ではこれを、社会的比較といいます。特に自分の自尊心を保ちたいために、自分よりも下と思う人と比べる傾向があります。そうすれば、自分のほうが優位だということを確認できて、セロトニンが出て優越感を感じられるからです。こうした傾向を『下方比較』といいます。現代ではSNSが発達しています。そこには多くの人が自分の幸福な写真やエピソードを沢山発信しているでしょう。しかしそれらを目にすると、必ずしもよい気分にならないでしょう。実際、SNSを見ている時間が長い人ほど、幸福度が低く抑うつ傾向が高いこともわかっています。それは社会的比較によって劣等感を感じてしまうため、セロトニンが低下してしまうからです」比べてしまいますよねえ。