不安を消すには行動する

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樺沢紫苑さん「不安になるのは、必ず『ピンチの状態』『困った状態』の時です。そこから『早く行動して脱出しなさい!』というのが、不安の生物学的な意味合いです。ですから何もしないで、放置すればするほど、不安は強まります。布団に入って、『どうしよう、どうしよう』と悩み続けるほど、不安は強まるのです。多くの人の間違いは、悩みを抱え、不安な状態になった時に、『どうしよう、どうしよう』と思考停止のループに入ることです。行動を起こさない限り、いくら悩んでも絶対に問題が解決されることはありません。ですから、不安を消すのは簡単です。『行動する』ことです。いきなり不安が『ゼロ』にはならないまでも、行動することで、不安は必ず軽くなります。『何もしない』と強まるだけなので、何かをするだけで気分は変わります」行動。

闘争か、逃走か

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樺沢紫苑さん「不安を脳科学的にザックリと言えば、ノルアドレナリンの分泌です。人間が緊張、不安、恐怖の感情を持つ時に分泌され、『闘争か、逃走か』の物質と言われます。原始人がサーベルタイガーに出会った場面を想像して下さい。すでに相手はこちらに気づき、攻撃態勢に入ろうとしています。すべきことは、『闘う』か『逃げる』か、どちらかしかありません。闘争か、逃走か。ノルアドレナリンが分泌されると脳が研ぎ澄まされ、集中力が高まり、どうすればいいのか一瞬で判断できるようになります。そしてノルアドレナリンと共にアドレナリンも分泌され、心拍数があがり、全身に血液が行き渡り、いてもたってもいられない状態になります。つまり、ピンチの時に、『さっさと行動しろ!』とあなたを猛烈にせかす物質が、ノルアドレナリンです」どっちだ。

習慣にするには66日

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望月俊孝さん「人は何日続ければ習慣にできるか?「3日だ」という人もいました。「21日」という人もいました。これは、1960年代にマクスウェル・マルツ博士が発表した理論がもとになっているようです。そして、2010年、新しい数字が発表されました。『人が物事を習慣化するには平均66日かかる』ロンドン大学のフィリップ・ラリー教授らによるものです。また、研究チームは『人は1回でもサボると習慣づくりを断念してしまうのか』も調べていました。その結果、『たとえ1回実行する機会を逃しても、習慣作りには実質的な影響はない』という研究報告をしています。私たちの本当の問題は『続けられない』ことではありません。『再開できない』ことなのです」ずっと21日と言ってきたけれど、もう少しかかるのだ。

幸福志向のデザインでない

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鈴木祐さん。「人間の脳と体が、私たちを幸福にするためにはデザインされていないという点です。全ての生物は『長寿と繁栄』を目指して環境の変化に適応してきました。後世に遺伝子さえ受け渡せれば手段は問わない為、進化の仕組みは私たち個人の幸福や不幸など気にもかけてくれません。示したのは幸福への道筋ではなく、遺伝のミスマッチが引き起こす『不要な苦しみ』を減らす為の方法論です。結果として幸福感が増すケースはありますがオマケのようなもの。遺伝子に刻みこまれた根源的な不満や苦しみを消し去ることはできません。ブッダが『悟り』を究極のソリューションとして提示したのは、この限界に気づいていたからです。人体が幸福を目指して設計されていないのなら、そのシステムの外に出るしか真の満足を得る道はありません」そもそも。

中国茶事始め

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菊池和男さん。「元を辿ればどんな茶も、カメリア・シネンシスという学名を持つ、ツバキ科の茶の樹から造られたものなのです。中国ではこの多くの茶をおおまかに、緑茶(不発酵茶)、白茶(弱発酵茶)、黄茶(弱後発酵茶)、青茶(半発酵茶)、黒茶(後発酵茶)、紅茶(完全発酵茶)の六つのカテゴリーに分けています。青茶(半発酵茶)は烏龍茶に代表されるお茶であり、発酵部分の褐色と不発酵部分の緑色が混じり合って、見た目が青っぽく見えることからそう呼ばれ、大陸産と台湾産があります」伊藤ユキ子さん「『半発酵茶』という括りようは、何て荒っぽくておおまかなことか。なにしろ、発酵度10%以下で『不発酵茶』と称される緑茶と、90%以上の『完全発酵茶』である紅茶との間に位置する茶葉は、すべて半発酵の範疇に収められてしまうのだから」まだ入口。

未来の感覚が存在しない

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鈴木祐さん。「ジョン・ムビティ氏によれば、『アフリカ人には未来の感覚が存在しない』というのです。『アフリカ人の伝統的な観念によれば、時間は長い『過去』と『現在』とを持つ二次元的な現象であり、事実上『未来』を持たないのである。西洋人の時間の観念は直線的で、無期限の過去と、現在と、無限の未来とをもっているが、アフリカ人の考え方には実際上なじみのないものである。未来は事実上存在しない。未来の出来事は起こっていないし、実現していないのだから、時間を構成しえないのである』。ヒュー・ブロディ氏は、こんな結論を導きだしています『人類学者の見るところ、狩猟採集民はいま現在に神経を集中する。長期的な戦略に立って意思決定 を下すことはない。狩猟採集民は全てを現在と捉えることで時間を超越するのである』」いま。

3つのルール

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鈴木祐さん。「念入りな計画と設計を行いながらプロダクトを生みだすのではなく、短期間で小さなプロジェクトのサイクルを何度も回すことで、最終的な仕上がりを向上させていくという考え方です。『3つのルール』では、以下の点だけを徹底します。・今日やり遂げたいことを毎朝3つ書きだして実践。・今週やりとげたいことを週の頭に3つ書きだして実践。・今月やり遂げたいことを月初めに3つ書きだして実践。・今年やり遂げたいことを年始に3つ書きだして実践。・毎週末にレビューを行い、うまく行った点を3つ、改善できる点を3つ書き出す。実際に運用するときは、まずその日に集中したいことを朝のうちに3つだけ紙に記入します。そして、やるべきことを書いた紙をつねに目の前に置き、あとは決めた作業をこなしましょう」では、明日やることを3つ。