筆マメと思考

慶応大学の名誉教授、村田昭治さん。「近頃、経営者は手紙もあまり書かなくなったようだ。文章を書かなくなった人には、哲学するコンセプトづくりが欠けてくる。思考の深度が浅くなるのだ。わたしが知っている、あるいは尊敬している経営者はみな筆マメだった。旭化成の宮崎輝さんにしても、多忙で筆をとることが少なかったという三洋電機井植歳男さんにしても、あの強烈な経営者の中内功さんにしても、自分で文章をお書きになっている。文章を書かなければ、組み立てる力が衰えていく。」なるほどね。しかし、伝達の中心がメールになってから、手書きで手紙というものを書かなくなって久しい。誰かに書いてみるかな。万年筆を引っぱり出して、便せんに合った切手を選んで、筆まめ筆まめ