無私の心

稲森さん。「リーダーになる人はやはり一級の人物でなければならんと。無私の心を持ち、いつでも自分をゼロにできる人間です。自分が一番大事と思っている人はリーダーになってはいけないのです。組織のため自ら犠牲になる人物でないと。欧州の貴族社会でも『ノブレスオブリージュ(高い身分に伴う義務)』という言葉がありますが、私は無私の心と思っています。(中略)私は西郷隆盛を崇拝していますが、日本の政治でも名誉も地位もカネもいらない、という人でなければ政を任せるわけにはいきません。誰でも欲はある。でもやせ我慢でもいいんです。やせ我慢でもいいから、欲を抑える意思がある人をリーダーに据えてこなかったことが問題です。」はたして、「始末に困る人」になれるか。