想像力と創造力

経営環境の変化する時代にあって、企業が成長を持続していくために何が重要かと問われて、キヤノンの御手洗さんは「変化に合わせて自社の強みを最大限に発揮していくための変身力だ。その鍵は二つの『そうぞう』力が握っている。最も大事なのは想像力。将来の変化を想像して予測し、そこでの自社の得意分野を想像する。そこに向かって力を結集し、次に、創造力によって独自の新しいものを生み出していく。こうした展開が必要なのは変化の速さに追随していくためだ。以前は営業部門が市場の情報を収集・分析し、あるいは想像力を働かせて開発部門に注文を出していたが、それでは技術や市場の動きに追いつかない。今は逆に、技術者自らが新しい材料やデバイス、技術の動きをいち早くキャッチし、開発を先行させる。」と答えている。むべなるかな。