能力を未来進行形で

稲盛和夫さん。「技術者の中には、『ウチにはそんな技術がありませんし、設備もありません』と、不可能な理由を並べ立てる者がいました。たしかに、現在の技術では無理だと思われるような製品を受注したのですから、無理はありません。それで諦めてしまえば、会社の発展は望めなくなります。そこで私はこういいました。『たしかに、今の技術、能力で考えればできないだろう。でも、人間の能力は、未来に向かってどんどん伸びていくものだ。今考えてできないことでも、半年先にはできるようになっているはずだ。現在の能力で判断していては、革新的な技術開発など永遠にできない。だから、我々の能力を未来進行形で考え、必ずできるはずだと信じて、がんばろうではないか』。人間の能力は無限であると信じて、リーダーがみんなを引っ張って行く大切さ。