最良の瞬間の出現

チクセントミハイはフロー状態=最良の瞬間を出現させることについて、次のように述べている。「一般に信じられていることとは逆に、われわれの生活の最良の瞬間は、受動的、受容的な状況でくつろいでいる時に現れるのではない。最良の瞬間は普通、困難ではあるが価値のある何かを達成しようとする自発的努力の過程で、身体と精神を限界にまで働かせ切った時に生じる。このような最適経験は、われわれが生じさせるものである。」能力をフルに用いて全力を出して走っている状態、即ち能動的な喜びが、最も心地よくリラックスしてくつろいでいる受動的な喜びに勝る、というのは、分かるような気がしますね。そういう状態になれるのはまれだけれど。でも、そういう努力の状態のあとのビールや温泉で手足を伸ばすような心地よいリラックスも、また素敵。