わからんけれど決断する

nakatomimoka2007-08-27

升田幸三さん。「将棋でもそうですが、いざというときに力を発揮できる人というのは、大体決断力のある人ですな。ない人は、重心が高すぎるというのか、調子が浮いていて、どうも萎縮してしまうきらいがあるようです。朝日新聞で専務をしていた信夫幹一郎。この人は実に決断の早い人でした。で、ぼくは聞いたんだ。あんた決断が早いけど、わかってて早いのかと、そしたら、いや、わからんこともある。編集のことならともかく、業績のことはわからん。わからんけれども、もうこうなったら勘や。報告する人の、その人物で決めるんだ、というんですな。つまり、その人の人柄というものは知っとるから、それでもってパアァっと決めてしまう。人柄を見込まれて信用されたら失敗して迷惑かけまいと、人間、たいてい余分に働くものです」決断力を。