狂いに似た確信を持つ

丹羽宇一郎さん。「『企業改革』を社員に語るとき、印象的でシンプル、かつ、わかりやすい言葉で語ることである。難しい言葉はすぐ忘れてしまう。要はどれだけトップの改革への意気込み、理念を伝えられるかである。同時に、これはメールや文章ではいけない。現場へ出かけて行ってトップが直接語ることが非常に重要だ。私の改革体験の中で最大だったのは4千億円の特損処理であった。周囲は異口同音に『一括処理すると会社が潰れる』と言った。この場合、トップは孤独である。決断するのも1人、責任を負うのも1人、悩み苦しんだ。しかし、ここはやはりやるべきだと決断した。その場合、前向きに『何としてでも絶対にやる!』という、狂いに似た確信を持つことが大事なのだ」何としてでもやる!という確信を。