できることでは脳は喜ばない

nakatomimoka2008-07-02

茂木健一郎さん。「注意しなければならないのは、『できることを続けても脳は喜ばない』ということです。ドーパミンは、できると分かっていることを成し遂げても放出されません。できるかどうか分からない時に、一生懸命になってぶつかり、苦労の末それを達成した時に大量に分泌されます。『えっ、私ってこんなこともできたの?』と意外性が強ければ強いほど、喜びが大きくなるしくみなのです。苦しければ苦しいほど、その後の喜びは大きく、より学習が強化される。これが脳のメカニズムです。この苦しい状況を何とかして突き抜けることが、とても重要なのです。脳に強い負担をかけて苦しみを与えると、その先に、例えばよりよい作品が待っているという成功の体験がドーパミンの分泌をさらに促し、作品を書く回路が強化されていくのです」その苦労を。 ☆