英知に専念する者のみが

nakatomimoka2009-05-03

ルキウス・セネカさん。「私はとりわけ酒と性のみに熱中する者たちを第一に挙げる。つまり、これほど恥なことに心を奪われる人間はないからである。これ以外の者達は、たとえ名誉への空しい夢に魅せられても、その誤りは見かけが悪くない。強欲な人間とか短気な人間を挙げてくれてもよい。また不当な憎悪とか不正な戦争に熱中している連中も。こういう連中は、みな男らしく過ちを犯していると言える。しかるに飲食や性欲に耽る者のすることは恥ずべき汚辱である。将棋とか球技とか、そんなことに熱中して人生を浪費する連中もいる。多くの些細なことを楽しんでいる者たちも、暇のある人ではない。万人のうちで、英知に専念する者のみが暇のある人であり、このような者のみが生きているというべきである」二千年近く経っても、人間は変わらず。