表現には必ずニーズがある

nakatomimoka2009-05-04

森村誠一さん。「人間の三大本能は、食欲、性欲、そして表現欲である。食欲と性欲は自分一人、あるいは一組の男女がいるだけで充たせるが、表現欲は不特定多数の人間が集まらないと充足できない。人間が社会的動物である以上、多数が寄り集まって社会を形成し、その一員として生きる。多数集まると、必ず自分を表現したくなる。表現するためには、表現されたものの受け取り手がいなければならない。表現は必ずしも小説を含む文芸に限られない。音楽や、映像や、演劇や、コミックや、演芸や、また各種スポーツや冒険、仕事など、多種多様であるが、表現には必ずニーズがある。ニーズのない、つまり受け手のいない絶海の孤島や社会から隔絶された山の中で、いくら作品を生み出しても、それは表現とは言えない」そう、博打欲ではなくて、表現欲がある。