丸一日分の笑いがあれば

nakatomimoka2009-09-22

道尾秀介さん。「笑いの中にぽつんと別のものが落とし込まれると、人は普段よりも強くそれに反応してしまう。コメディ映画の泣き所が、ちょうどこれにあたる。人は無意識のうちに感情のバランスを求めているのだろう。笑ってばかりの人生も、泣いてばかりの人生も面白くない。(略)ボンヤリしっぱなしも、怒りっぱなしもつまらない。まわりの人を見てみるとわかる。よく笑うというのは、哀しいということだ。逆に、小さなことで涙を流しているのは幸せな人だ。ある本によると、人は一日平均17回笑うという。だから僕は、どうしようもなく腹立たしいことや哀しいことが起きてしまったとき、もとのバランスを取り戻すため、最低でも17回は笑うようにしている。丸一日分の笑いがあれば、大抵の腹立たしさや哀しさは消えてくれる」数えてみようかな。