自己の最善を他者に尽くす

nakatomimoka2009-10-08

野田智義さん。「『大学』は、江戸時代までは幼年教育のテキストとして使われ、リーダーたる人の心構えを説いた書物だ。そこでは、リーダーが学ぶべきことは『徳を身につけること』だとされている。では、徳とは何か。田口佳史さんは、『自己の最善を他者に尽くすこと』だと言う。相手の気持ちに立って、尽くし切るのが徳を積むことだ。田口さんによると、かつて日本では徳という字に『いきおい』とルビをふることもあったそうだ。つまり、自己の最善を尽くして積んだ徳は、その人に勢いを与える。他者に尽くしてきたからこそ、自分が困っている時に協力や後押しがもらえる。不思議なことに、ラテン語のvirtu(英語のvirtue)も、『徳』を意味するとともに、『生きる力』や『勢い』という意味があるそうだ」我が生活律の一つ、人には出来る精一杯。