楠木建さん。「ポジショニングとは、『位置取り』のことです。 Strategic Positioniong：ＳＰの戦略論では、戦略とは企業を取り巻く競争環境の中で『他社と違うところに自社を位置づけること』です。もっと平たく言えば、『他社と違ったことをする』これがＳＰの戦略論の考える競争優位の源泉です。（パソコンでいえば）液晶モニターの視野角度が広い、耐久性が高い、薄くて軽いといった一連の違いは、ポジショニングという考え方からすれば、戦略ではありません。なぜなら、そうした違いは、身長や年齢や体重と同じように、いずれも程度の違いにすぎないからです。ＳＰの戦略論は、程度問題としての違いをOperational Effectiveness：ＯＥと呼び、ＳＰとは明確に区別して考えています。ＯＥの追求は戦略ではないというのがポジショニングの考え方です」違いが戦略。
