小山昇さん。「ＩＴ活用のしくみ作りを進める途中で、私は一つの間違いに気づきました。『インプットもデジタル、アウトプットもデジタル』という考え方は、あくまでも、『データを活用したり、作業効率を高めるために有効』なのであって、『社員のモチベーション』を高めるためには、『インプットはデジタル、アウトプットはアナログ』のほうが適していることに気がついたのです。なぜなら『見たら分かる』と『見た』は違うから。『いつでも、誰でも、閲覧できる』状態にしておくと、『いつも、誰も、閲覧しない』。つまり『社員の頑張り』が正しく『見える化』されないということになりやすい。人間は、変化が見えないとアクションを起こせません。そして変化を見せるためには、デジタルよりアナログのほうがふさわしいのです」手で塗ろう。
