声の矢印を意識する

nakatomimoka2011-02-21

鈴木義幸さん。「相手の体を反応させるには、閾値のレベルでの声を出すことに加え、もう1つ必要条件があります。出した声が対象者にしっかりと向いているということ。方向の明確さが求められる訳です。4〜5人の人に、壁の方を向いて並んで壁際に立って貰い、10メートル程離れた後ろから『お〜い』と声をかけ、自分に言葉を掛けられたと思った人は手を挙げることにします。最初は、声を掛けた側が意図していない人が手を挙げてしまうものです。しかし、狙いを定め、まさに自分の声の矢印がその人に向かうように意識を集中して声を掛けていると、意中の人が手を挙げるようになります。これは、演劇の世界では『話しかけのレッスン』と言われていて、役者が『届く声』を装備する為の発声法として古くから活用されています」声が拡散していないか。