現実の世界にないものを

nakatomimoka2012-04-28

水城せとなさん。「漫画を描くようになって、だいぶ経つのですが、最近になってよーやく気づいたことがあります。それは、『人は、現実の世界にはないものを漫画に求めるのではないか』ということ。『ない』と言い切ってしまうとちょっと寂しいので、『実現するのがとても難しいもの』とでも言いましょうか。たとえば、男性が読む漫画には、『限りなく強くなり続けること、いつまでも成長し続け、勝ち続けること』が求められ、女性が読む漫画には、『唯一無二の運命の相手がいること。何があっても変わりない愛を誓いあえる相手がいること』が求められるのは、そういうことなのだろうと。逆にいうと、それが現実にないかもしれないということが、大きな不安として、人々の心を占めているのかもしれません」ないものではない、ということを信じたくて。