現実を越した神経は

nakatomimoka2012-05-27

中村天風さん。「痛いときに痛いというのがいけないというんじゃないんだ。痛い時、痛い、かゆい時、かゆいというのは、それは当たり前のことだから言っていい。ただ、そういった時に、それから後を自分が考えなきゃいい。お前は、きょうはどうも頭が痛いとか、熱がありますと言ってる言葉の後に、たとえ言葉で出なくても心のなかで思うだろう。実に不愉快で何ともいえないいやな気持ちだ、と。いわんやまして、普段よりも違った良くない状態が体に現れてくりゃ、これがもとで死にゃしないかとか、もっと悪くなるんじゃないかしらんというふうに、現実よりさらに上を越した神経を使いやしないか。それがいけないんだ。寒いとか暑いとかはかまわない。それは現実に対する表現だから。しかしそれに対して付け加えなくてもいい」取り越し苦労を考えない。