欧州の2つのテーゼ

nakatomimoka2013-08-21

福井俊彦さん。「ヨーロッパは第二次大戦が終わった後、欧州の統合というのを新しい歴史づくりの大きな命題として、みんなが共有したわけです。第二次大戦に至るまでの過去の歴史は、本当に戦争に明け、戦争に暮れる歴史。歴史も文化も伝統も蓄積の厚い地域ですけれども、壊してはつくり直し、壊しては作り直しという、その反省として、第二次大戦後は、もう二度とヨーロッパ諸国間では戦争をしないというのが第1テーゼです。もう一つは、アメリカにヘゲモニーを奪われた経済ですけれども、取り返すという所までいかなくても、やはりヨーロッパ経済を統合することによって、大きな経済の統合メリットを得る。できれば世界経済に貢献する第2の勢力としてきちんと位置づけたいと。そういう大きな目標で統合の過程をプログラム化した訳です」欧州の命題。