まかせるということ

nakatomimoka2014-01-31

松下幸之助さん。「孔子の弟子の子賤はある地方の代官になって赴任したが、自分はいつも琴を弾いていて、それほど仕事をしていない。それでいて、その地方はピシッと治まっている。前任者は、それこそ朝から晩まで一生懸命やったけれども、なかなかうまく治めることはできなかった。人が不思議に思って子賤にたずねたところ、彼は、『あなたは自分の力を使ってやろうとするから骨が折れるのです。私は人を使って、やってもらっているのです』と答えたという。自分の力だけに頼ろうとすると、限りがあるから、いくら時間を使っても十分なことはできない。人を使うにしても、それを全部見ようとして、こまかいところまであれこれ口出ししたり指図したりしていたのでは、部下のほうもわずわらしくて、意欲を失ってしまう」大綱をつかんだ上でまかせましょう。