務本立大

nakatomimoka2014-06-24

安岡正篤さん。「今晩のような会で人生全般の問題が次々に出てきますと、おそらく議論しても収まるところがない、ということになろうと思います。こういうふうになってくると、なるべく『本(もと)に反(かえ)る』ということが大事であります。人生すべてそうでありまして、難しい問題ほど本に反るということを始終考える必要がある。孔子も『君子は本を務む』−『務本』ということを言っております。『孟子』には『先づその大なるものを立つ』−『立大』とあります。『務本立大』ということが儒教の一根本教理といってもいいでしょう。これは神道でも、仏教でも、道教でも、それぞれ言葉は変わるけれども、同じことであります。それで私は議論が紛糾してくると、いつでも、本を務む、まず、その大なるものを立てるということを提唱して解決するのです」本は何か。