継がざるこれ薬なり

nakatomimoka2015-11-06

高田明和さん。「念起こる、これ病なり。継がざる、これ薬なり。禅で最も有名な言葉のひとつです。『昨日、自分はなぜあんなことをしてしまったのか』というように、自分や周囲の人、出来事について考えることは、”あぶく”の仕業であって、本来の心のなすことではないと、仏教では考えるのです。禅では、あれこれ思い患わなくても、本来の心に任せて生きれば何ごともうまくゆくー私たちは本来、神、仏のような偉大な心の持ち主だと教えます。あぶくの心に従って考えたり行動したりしないことです。『あいつめ』と思う心はあぶくの心です。ここでやめて、その考えを発展させないようにすると、奥に輝く本来の心が働きだすのです。”心に浮かんだ憎しみの記憶は心の病気だ。これを継がずに、そこで終わりにするのがその病をいやす方法なのだ”」継がない。