ルーティーン

竹田理絵さん。「イチロー選手は現役時代、ウォーミングアップやバッティング練習、打席に入る際の仕草といった野球のことはもちろんのこと、日常生活でも、同じ時間に寝起きし、同じものを食べ、同じ体重に調整するなど、毎回同じパターンを繰り返し、ルーティーンの習慣を大切にしていました。禅の修行でも、毎日同じ時間に寝起きし、決まった時間に食事を摂り、坐禅や作務(仕事)を繰り返します。毎日同じ行動、ルーティンを繰り返すことで、自分の中のわずかな変化を感じ取る直観力や集中力が鍛えられるのです。『揺れ動く心を、心で制御するのは難しい。そこで、いつもと変わらずルーティンワークをして、まず身体を整えます。一つひとつの動作をルーティン通りにこなしていくことで、心も自然と整ってくるからです』とイチロー選手は話されていました。