人生を芸術にする

nakatomimoka2016-01-16

外山滋比古さん。「仕事も趣味も家庭もバラバラでなくてうまく調和する必要がある。それにはまず知と体との手を握らせることである。これまでは人生を本のようなものだと考えていた。それに対して現代生活は雑誌のような人生を余儀なくさせる。雑誌にエディターがいなかったら、目も当てられない。その編集がうまいか、まずいか、で毎日の”生活の雑誌”の面白さは違ってくる。我々は毎日の雑誌を編み、毎月、毎年の雑誌を編んで、ついに人生の集積に達する。遊びの文化は、いわばこの人生の雑誌の埋め草である。本文を忘れてはことだ。部分的経験をしていく自分のほかに、もう一人の自分を育てる。生活の全体を見渡して、部分を調節していく優れたエディターの感覚をもった第二の自我である。人生を芸術にするーこれぞ最高の知的生活のはずである」編集。