反駁を叩き潰す

nakatomimoka2016-02-29

川上徹也さん。「ヒトラーの演説で欠かせないのは、攻撃する敵の存在だ。ヒトラーは演説で相手を攻撃する時、いっさい手加減しない。容赦なく罵倒する。そこには論理性はなく、ドイツや自らのストーリーの邪魔者だからという理由だ。客観性は示さず、主観的にたたきのめす。とにかく主観的に一方的になることが大切だと強調する。とにかく敵を悪にし、味方を正義とする。なぜなら大衆の感情は中途半端では動かないからだ。『どんな演説のときにも、討論のさいにでてきそうな相手の異論の内容や形式を想定して、前もってはっきりさせておき、そしてこれをさらに自分の演説の中で、手回しよく残るくまなくやっつけることが重要である。でできそうな反駁自体をいつもただちにあげて、そしてその根拠の薄弱さを示すことが、その場合有効であった』」なるほどね。