よろこばせごっこ

nakatomimoka2016-02-28

やなせたかしさん。「長い間、ぼくは考えてきた。そして結局、人が一番うれしいのは、人を喜ばせることだということがわかりました。実に単純なことです。ひとはひとを喜ばせることが一番うれしい。つかの間の人生なら、なるべく楽しく暮らしたほうがいい。それでは、人間は何が一番楽しいんだろう。何が一番うれしいんだろう。その答えが『よろこばせごっこ』だった。母親が一生懸命に料理をつくるのは、『おいしい』とよろこんで食べる家族の顔を見るのがうれしいからだ。父親が汗をかいて仕事をするのは、家族のよろこびを支えるためだ。美しく生まれた人は、その美しさで人をよろこばせることができる。学問が得意な人は学問で、絵を描ける人は絵を描くことで。歌える人は歌で。人は、人がよろこんで笑う声を聞くのが一番うれしい」喜ばせるために。