不本意があればこそ

nakatomimoka2016-05-10

町田康さん。「不幸でなくなること=幸福ではない、ということで、不幸でない人が必ずしも幸福ではない、ということなのです。確かに今の状況は不幸ではないかもしれませんが、決して幸せではない。つまり、マイナスではないがプラスでもない、ゼロ、の状態ということです。このことを別の見方から言うと、不幸な状態にあるが、幸せを感じるときもある、ということであり、もっというと、不幸な状態、不本意な状態があるからこそ、逆に幸せを得ることができる、ということです。これを商売に例えて言うならば、儲けようと思えば、一般管理費等のお金が必ずかかります。しかし、それをかけなければ儲けもありません。ただし、全く商売をしなければ損はしません。即ち、不幸もありません。しかし、その代わり儲け、即ち、幸せもないのです」販管費かけて。