二つの倍音を使い分ける

nakatomimoka2017-06-13

中村明一さん。「あごを引き、『イーーー』と細く長く伸ばして発音します。このとき、整数次倍音を多く含んでいる声は、『イ”−−−』とギラギラした、ちょっとセミが鳴ているように聞こえます。逆に非整数次倍音が強い声は、「イヒーーー」と息が漏れているような感じ、かすれているように聞こえます。あるいは、どちらの倍音も少ない、つまり西洋的発声に近い声は透き通った印象になります。例えば、何十人、何百人という大勢の前でプレゼンをするときは整数次倍音を強くし、カリスマ性、信頼性を演出する。また誰かをなぐさめたり、説得したりするときは、意識して非整数次倍音を強調する。そうして二人の間に親密な空気をつくり出せば、相手の心を開き、より深いコミュニケーションをとることができます」二つの倍音を使い分けるようになれるか。