脳が感知できない動き

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ジョッシュ・ウェイツキンさん。「ここで注目すべきは、僕からの力を肩から手首に逸らすという作業が、とても繊細に行われているため、僕の脳はその事実を感知できずにいることだ。僕の脳は相手との接触が足りていないという感触を持ち続け、そのため徐々に前のめりになってゆき、気づけばすっかりバランスを崩して、あちらこちらへとよろめかされてしまう。そうなると今度は、こちらも前のめりになりすぎてしまうことを避けたいので、そうなってしまう瞬間を見極めようとスピードを緩めてみる。すると先生はそんな僕の修正にしっかりと対応し、彼の手がまるで接着剤でくっついたように僕の手から離れなくなる。ここぞという瞬間が訪れると、僕の勢いを巧みに利用しながら、静かに控え目に腕を伸ばして力を加える。僕は一気に吹き飛ばされる」微小な。