青春文学の愉しみ

f:id:nakatomimoka:20200315102330j:plain

きわめて個人的経歴をたどれば、曽野綾子さんの『太郎物語ー高後編』と『大学編』がまずあって、大学受験の頃に出会ったのが庄司薫さんのシリーズ。『赤頭巾ちゃん気をつけて』『白鳥の歌なんか聞こえない』『さよなら快傑黒頭巾』『ぼくの大好きな青髭』、特に最初の二冊はバイブルに。関連性がいわれるサリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』は大学の一回生のとき貰って読んで、原書購読の授業も取ったほどだけれど、むしろ『フラニーとズーイー』がサリンジャーのベスト。『ナイン・ストーリーズ』も良かったな。ヘッセを読んだ中での『デミアン』、トーマス・マンの『トニオ・グレーゲル』、いわずもがな夏目漱石の『三四郎』も大学時代。文学ではないけれど、藤原正彦さん『若き数学者のアメリカ』と小澤征爾さん『ボクの音楽武者修行』も繰り返し読んだ。
追伸:大人になってからだけれど恩田陸さん『夜のピクニック』も秀逸だと思う。