過剰なものの魅力

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イングリッド・フェテル・リーさん。「なぜ、たくさんだと『うっとり』するのか。『お菓子屋さんで目移りする子どものよう』とは、アメリカ文化で喜びを象徴するイメージの一つで、ものがあふれる世界に解き放たれたときに湧き上がる、強烈な有頂天の喜びを示しており、それは『豊かさ』の感情を呼び起こす。なぜ豊かさには、はじけるような喜びがあるのだろう。必要を遥かに超える量のものがあると感じる時、こんなにうっとるするのはなぜだろう。現代の社会では、豊かさが最近になるまでまれだったことを忘れてしまいがちだ。生き延びる為に狩猟採集を行っていた初期の人間の目から見れば、コンビニでさえ、富の宝庫だ。豊かさへの愛は、糖分と脂肪分への愛と同様、ものが欠乏した不確実な世界を生き抜くのに役立った生物学的衝動の残滓である」あふれる。